ガラパゴスペンギン
Galápagos penguin

ガラパゴスペンギン
科名
ペンギン科
その他の名前
英名:[Galápagos penguin]
学名:[Spheniscus mendiculus]
分布
ガラパゴスペンギンはエクアドルに属するガラパゴス諸島のみに分布しています。
大きさ
全長:約50cm
羽色
雌雄での羽色の違いはありません。体の大きさはメスの方がやや大きいとされています。
渡り
ガラパゴスペンギンは飛ぶ事が出来ない為、渡りは行いません。
生息地
ガラパゴスペンギンは海の付近の陸上に生息し、昼間は海に潜って狩りを行いながら生活しています。
解説
ガラパゴスペンギンはガラパゴス諸島にしか生息していない固有種で人がガラパゴス諸島に移入した犬や猫、ネズミによる被害や人の行う漁業の影響、油漏れなどによる海の汚染、エルニーニョ現象などの影響によって急激に数を減らしているとされています。
1999年におけるデータによると推定生息数は1,200羽と言われており、種の存続という点においても危険な状態が続いているようです。

ペンギンというと寒い地域に住んでいるイメージがありますがガラパゴスペンギンは赤道付近で気温の高いガラパゴス諸島に生息しており、ペンギンの中で最も赤道に近い地域に住む種類とされています。

羽毛は短く、色は頭部と背面が黒、胸から下腹部にかけての部分が白です。また、眼の部分にから喉にかけて白い筋模様が入っており、胸の白い部分の外側付近には黒の模様が見られます。幼い時は黒い部分の色が薄く、グレーのような色になっています。

ガラパゴスペンギンは他のペンギンと同様に泳ぎが上手く、約30秒ほど海に潜る事ができます。見た目どおり陸上では動きが遅いのですがこの水中適正の高さを活かして海中で魚や甲殻類を捕まえて食べる事で丸々とした体を維持しています。

繁殖に関してはおおよそ決まった地域で行い、海岸に近い砂漠地帯の低地を選んで繁殖活動を行います。オスとメスのつがいか小規模な集団営巣地(コロニー)を形成して産卵を行い、産卵後の抱卵は雌雄のどちらも行います。抱卵期間は38~40日となっています。