キンケイ
Golden Pheasant

キンケイのオス
キンケイのオス2
科名
キジ科
その他の名前
錦鶏、ゴールデンフェザント
英名:[Golden Pheasant]
学名:[Chrysolophus pictus]
分布
キンケイは中国の南東部に分布しています。
現在、欧州のイギリス、ドイツ、ベルギー、北米のカナダ、アメリカ、中米のメキシコ、南米のコロンビア、ペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、フォークランド諸島などにも野生個体群が発生しています。
大きさ
オス:90~115cm(尾の長さが全長の3分の2におよびます)
メス:61~70cm(メスはオスよりも尾が短い)
羽色
キンケイは雌雄で羽色が大きく異なり、すぐに見分けがつきます。
オスの羽色は非常に派手ですがメスの羽色はかなり落ち着いた色をしています。
渡り
渡りは行いません。
生息地
キンケイは標高900~1100m程度の山地に生息し、主に竹林やシャクナゲがはえている藪などで生活しています。
キンケイのメス
解説
キンケイは慎重な性格で身を隠すのが上手いのでオスは派手な目立つ羽色であるにも関わらず、棲息地においても人が野生の個体を見つけるのは困難な鳥だと言われています。オスとメスで大きく羽色の異なる種類ですが足の部分の色は共通しており、雌雄ともに黄色い足を持っています。

キンケイのオスは発情期になると鳴き声をあげてメスに対して尾羽や襟の飾り羽を広げるなどしてディスプレイを行います。また、オスが発情期にあげる金属的な鳴き声はメスを呼び寄せるだけでなく、他のオスをけん制する役目も担っています。
交尾を終えたキンケイのメスは8〜12個の卵を産み、22~23日間かけて産み落とした卵を温め続けます。

キンケイは植物食で植物の果実や種子などを食べます

キンケイのオスの羽はフライフィッシングのフライ(毛針)の素材として珍重されています。大手の釣具屋さんなどでは「ゴールデンフェザント」と言う名前でキンケイを使用したフライが販売されています。