ヘラサギ
Eurasian Spoonbill

ヘラサギ
科名
トキ科
その他の名前
箆鷺
英名:[Eurasian Spoonbill]
学名:[Platalea leucorodia]
分布
ヘラサギはユーラシア大陸の非常に広い範囲やアフリカ大陸北西部で繁殖し、東南アジア、中国の一部地域、アフリカ大陸の北部、インド亜大陸などの地域に渡って冬を越します。
日本国内では九州に冬鳥として少数が渡来します。
大きさ
体長:87cm
羽色
ヘラサギは雌雄で羽色が似ています。
渡り
ヘラサギは渡りを行います。
生息地
ヘラサギは海岸の岩場、マングローブ、干潟、湖、河川、淡水の池や沼、水田など様々な場所に生息しています。
解説
ヘラサギは体の大きな真っ白の羽色のトキ科の鳥で、繁殖期になると頭部の後ろ側に長い冠羽が垂れてくる事が大きな特徴となっていますが国内では冬鳥として観測される鳥である事から上記の写真の様に冠羽が垂れている個体を見る事は殆どありません。また、長い足と長いクチバシを持っている事も特徴のひとつで、これらの身体的特徴が水辺で生活する上で非常に役立っています。

ヘラサギ水鳥ですが水かさの浅い湖、湿地、ラグーン、沿岸部などの水域に小さな群れをつくって住み、先端がヘラの様に幅広になっている細長いクチバシを左右に振りながら水の中に住む水生昆虫や小さな魚、エビやカニなどの甲殻類を見つけて食べます。
飛行する際は首と脚伸ばしたままゆっくりと羽ばたき、上昇気流に乗って翼を広げたままはばたかずに飛んだり、風に乗って滑空などを行う事もあります。

巣は湿地においてはヨシや枝、草などを積み上げて作り、木の上に作る場合には植物の枝や茎などを材料として大きな皿型に形成します。