コキンチョウ
Gouldian finch
科名
カエデチョウ科
その他の名前
英名:[Gouldian finch]
学名:[Chloebia gouldiae]
分布
コキンチョウは世界的に見ても珍しい種類の鳥でオーストラリア大陸の北部にのみに分布しています。
大きさ
体長:13cm
羽色
コキンチョウは雌雄で羽色が微妙に異なります。
渡り
コキンチョウは渡りを行いません。
生息地
コキンチョウは木々の疎らに生えた林や低木地、マングローブ林などに生息しています。
解説
コキンチョウは美しい色彩の羽を持った鳥で頭部の色は三種類の多型があり、上記の写真のような赤い型の他、黒い型、あまり見られませんが黄色い型の個体も存在しています。
コキンチョウの体には頭部の前部分の周りを縁取るようにぐるっと一周している周辺とは色の異なる部分があり、尾羽の先端がハッキリと二股に分かれているなどの特徴があります。
コキンチョウはオーストラリア大陸の北部の熱帯にある林などに生息し、基本的には群れをつくり地上で植物の種子や小型の昆虫などの餌を取って生活しています。
コキンチョウの巣は地上に生えた草などを材料にして作ったドーム型のもので、地面の窪みなどに割と簡素な感じに作られています。
また、木に自然にできた樹洞やシロアリの蟻塚などに内張りなどをせずに直接、4~8個の卵を産みます。
現在、個体数は決して少なくはありませんが、環境破壊やペット用の乱獲、外来種のダニによる感染症などが原因で数が減少していると言われており、1986年に捕獲が禁止されました。