クロウタドリ
Eurasian Blackbird

クロウタドリ
科名
ツグミ科
その他の名前
英名:[Eurasian Blackbird]
学名:[Turdus merula]
分布
クロウタドリはユーラシア大陸のヨーロッパの全域および中東、インド南部、ロシア、中国の北西部と東部などに分布し、ユーラシア大陸以外ではオーストラリア大陸の南東部やニュージーランド、アフリカ大陸の北部などで生息が確認されています。
また、日本国内においてもごく少数ではありますが冬鳥として確認されたという記録があります。
大きさ
体長:28cm
羽色
クロウタドリは雌雄で羽色が異なります。
渡り
一部、渡りを行います
生息地
クロウタドリは草原や低木地などの視界の開けた場所や森林地帯の周辺に生息しています。
解説
クロウタドリはまるでカラスのように全身が真っ黒な鳥で、日本国内では野生の環境下の個体は見る事ができずあまり馴染みのない鳥ですが、海外においては主にヨーロッパを中心としたユーラシア大陸に住む鳥として知られています。

前述の通り、クロウタドリの体は地味な黒色の羽で全体が覆われていますが、クチバシと目の周りは羽色とは対照的に目立つ黄色~オレンジ色をしています。
また、力強い足は地面を素早く跳ねたり走ったりするのに向いています。

アジアなどに生息する個体群は主に林や低木地で生活していますが、ヨーロッパに住む個体群は芝生など地面に近い所を中心として活動する傾向があります。
クロウタドリは雑食性で地面に落ちた木の葉などに隠れた昆虫や、植物の果実などを食べます。

巣は背の高い木や低木の茂みなどに植物を材料にして作られた大きなカップ型のものです。

尚、クロウタドリのメスはオスよりは羽色が薄く、全体的に濃い褐色系の色をしています。