レンカク
Pheasant-tailed jacana

レンカクのオスの写真1
科名
レンカク科
その他の名前
蓮鶴
英名:[Pheasant-tailed jacana]
学名:[Hydrophasianus chirurgus]
分布
レンカクはインドや中国の南部、台湾、東南アジアの広い範囲などに分布し、北の地域に住む個体群はインドネシアやマレーシアなどの暖かい地域に移動して冬を越します。
日本国内においては本州、四国、九州などで迷鳥として稀に確認され、南西諸島にはほぼ毎年、渡来していると言われています。
大きさ
体長:55cm(尾を含む)
羽色
レンカクは雌雄で羽色が微妙に異なります。
また、夏羽と冬羽で羽色が大きく異なります。
渡り
レンカクは一部地域に住む個体群は渡りを行います。
生息地
レンカクは岩または砂地などで構成された海岸沿いや海上、水辺や干潟、河口などに生息しています。
解説
レンカクは長い足と尾羽、首の後ろの黄色い模様が特徴的なシルエットの美しい鳥で、主に東南アジアを中心とした地域の湿地や湖などに生息しています。また、冬羽と夏羽でかなり見た目の印象が変わる事でも知られ、冬羽の個体は上記の写真のような特徴的な長い尾羽は見られません。

レンカクは足の先に長い足指と鉤爪を持ち、この足指で体重を分散させる事によって水面に浮かぶ水生植物の葉の上などを歩行する事ができるとされており、歩きながら浮草の上にいる昆虫を食べたり、水中に住むカエルや小さな魚、貝類や無脊椎動物などを食べて生活しています。

レンカクはオスよりもメスの方が体が大きくて羽色がメスの方がやや明るいという違いがあり、メスは複数羽のオスとつがい、卵を抱いて育てるのはメスではなくオスの役目となっています。