タンチョウ
Barn Owl
科名
ツル科
その他の名前
丹頂
英名:[Japanese crane]、[Manchurian crane]、[Red-crowned crane]
学名:[Grus japonensis]
分布
タンチョウは東アジアのシベリア東部、中国北部、北海道の湿原で繁殖し、朝鮮半島、中国北東部、日本の南部で越冬します。
大きさ
体長:140cm
羽色
雌雄で羽色が似ています。
渡り
タンチョウは渡りを行います。
生息地
タンチョウは草原や淡水の湿地や沼地、農耕地などに生息しています。
解説
タンチョウは世界中のツルの仲間の中で最も背が高い鳥で、この背の高さは周りに迫っている危険を早期に発見する事に役立っていると言われています。
タンチョウは胴体部分に雪のように真っ白で美しい体羽を持ち、首から上と尾羽の部分は黒くなっています。また、この胴体の後端部分にある黒い飾り羽は求愛の際にディスプレイとして用いられ、上に持ち上げて更に目立つようにしてメスに見せつけます。
タンチョウの餌はネズミなどの小型の哺乳類やカエル、魚類、昆虫などの他、植物の種子、芽、葉などを食べる事もあり、長い足を使ってあちこち歩き回って採食しています。
タンチョウは群れでVの字または斜めの直線の形になって飛行し、冬の採食地への移動は毎年同じルートを通るとされています。
タンチョウの求愛の際のダンスはかなり激しく頭を上下に揺らしながら、翼を広げて羽ばたき、大きな声で鳴きます。
無事にメスへの求愛が成功すると一生同じ相手とつがい、メスは一度に2個の卵を産みますが、殆どの場合、片方が早い内に死に、もう一羽だけが親と共に次の繁殖期まで過ごす事になります。
尚、国内のタンチョウは国の天然記念物となっており、一時、30羽ほどにまで減少しましたが、現在では600羽以上にまで数を増やしています。