タシギ
Common snipe

タシギ
科名
シギ科
その他の名前
田鴫
英名:[Common snipe]
学名:[Gallinago gallinago]
分布
タシギは北アメリカ大陸、ユーラシア大陸で繁殖し、南アメリカ大陸の北部、アフリカ大陸の北部から中部まで南下し、冬を越します。
日本では本州よりも南の地域に冬鳥として渡来しますが、北海道でも確認されたという記録があります。
大きさ
体長:27cm
羽色
雌雄で羽色が似ています。
渡り
タシギは渡りを行います。
生息地
タシギは草原および淡水の湿地や沼地、水田や河原などに生息しています。
解説
タシギは非常に長いくちばしが特徴的なシギ科の鳥で、水鳥の仲間の中では体に対するクチバシの割合が最も大きいと言われています。また、長いくちばしに不釣合いな短かい尾羽も特徴的です。

タシギの体の羽は全体的に目立たない地味な褐色になっており、更に敵に見つかりにくいようにカムフラージュの為の複雑な縞模様が入っています。
また、頭部の高い位置にある目は周囲を見渡すのに役立ち、驚いたり危険を察知したりすると「ジェッ」という警戒声をあげ、すぐさま逃げる為に螺旋状に舞い上がります。
タシギは基本的には群れを作らず、湿原などでは草の間に隠れて単独で行動しています。

餌は土の中に住むミミズや昆虫、甲殻類や貝類などで、それらの獲物を土の中から探して捕まえる為に長いくちばしを用いています。
生まれたばかりのヒナには、この特徴的な長いくちばしは備わっておらず、親鳥から餌をもらう事で成長していきます。

タシギの巣は地面を掘って作った窪みに草を敷いて仕上げられた簡素なものです。